読み込む原風景

有村はじめ

悲しい

 

よく自分には才能がないし、あの人もこの人も、すごいなあと思う。気が狂いそうなほど自分に自信を無くすことがある。

他人に惑わされてはいけないと思う。俺はなにを目指しているのかもわからないし、ただ吞気に絵を描いているだけの人間だけど。あの人はあの人の絵を描いてるし、この人はこの人の絵を描いている。俺は俺の絵を描けばいいだけだ。ただ個人的に。ただささやかに。

俺の絵は俺にしか描けない。それが大したものじゃないとしても、自分の絵であるというだけで価値のあることなのかもしれない。などと言っても悔しさや嫉妬はマグマみたいにぐつぐつ煮えたぎっている。困ったなあ。

自分の良いと思う絵が、実は自分しか良いと思っていないのかもしれないと思ってしまう。もっと多くの人から褒められれば、それが自信になると思う。自分の絵は魅力的だという確証を持てない。他人と比較してもそこにあるのは地獄でしかないのかもしれない。自分が本当に良いと思う絵を描いていれば、どこかの誰かもいいと思ってくれるのかもしれない。というか、俺の絵をいいと言ってくれる人は少ないけどいるので、こんなことを書くのは失礼なのかもしれない。