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有村はじめ

何を描くばいいのかわからない問題


いつも「何を描けばいいのかわからない」ので、絵が描けなくなる。
人から頼まれたり、アドバイスをいただいて描くときは、「どう描けばいいか」という具体的な問題を解くだけなので、個人的にはどちらかというとやりやすい。「何を描けばいいのか」を考えるのは非常に難しい。敵が目の前にいれば(相手が強くても)なんとなく戦えるけど、敵が誰でどこにいるのかもわからないと人は混乱する。

何を描けばいいんだろう?

「私はこれが描きたい!」という気持ちがある人は、それを描くために頑張るし、楽しいだろうと思う。なんかぼんやりと「なにか絵を描きたい」と思っている自分みたいなタイプの人は、「何を描けばいいのかわからない問題」に毎度悩まされる。

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そういえばこういうこと思った。

ただ上手な風景が描けるだけじゃ100人に一人。
ただ上手な人間が描けるだけじゃ100人に一人。
ただ上手にテーマを表現できるだけじゃ100人に一人。

けど、風景×人物×テーマを掛け算でうまく描ける人は、100万人に一人の逸材になれるんじゃないだろうか。そんで、そういう100人に一人レベルの魅力になる要素(色、構図、デッサン力、速さなど...)をいくつも組み合わせれば組み合わせるほど、より他の人と差をつけた絵が描けるはず。理論的には。

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「この色を表現したい」「このテーマを表現したい」「この風景を描きたい」「こういう人が描きたい」「こういう構図で描きたい」みたいなとっかかりから描くしかないのか。

なんか、だいたい、描きたいものを描いた絵より、描く必要があって描いた絵のほうがいい絵であることが多いと思う。

ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんも、同じようなこと言ってた気がする。